認知症の症状段階

認知症は他の病気と同じく、徐々に症状が進行していきます。今回は、認知症の中でも患者数の多いアルツハイマー型認知症の、症状の段階をご紹介します。

 

初期

 

多くの認知症は加齢により起こります。このため、初期段階では老化による症状なのか認知症による症状なのかの判断が難しいです。

 

また、初期の段階では症状の進行が遅く、徐々に進行していくため、気付いたら症状が重篤化していた、というケースも珍しくありません。

 

初期症状は、主に物忘れが最初に出てきます。認知症の物忘れは普通の物忘れとは違い「過去の事実」がすっぽりとなくなってしまうので、ご飯を食べたことや自分がした行動を忘れてしまい、反復行動や過食といった症状が出てきます。同時に、他への興味が薄れてしまい意欲が低下したり、抑うつ状態を発症する方も居ます。

中期

 

初期症状から進行すると中期に入ります。中期の症状は、目に見えて認知症の問題が出てきます。主な症状として、見当識障害というものがあります。日付や場所が分からなくなり、現在と過去の区別がつかなくなったり、徘徊といった問題行動が出てきます。

 

また、計算や運転といったことができなくなり、日常生活に支障が出てきます。幻覚や不安感の増大といった症状も出てくるので、患者自身も酷く混乱してしまい、介護の負担が増える時期です。

 

後期

 

後期に入ると脳の細胞の破壊が進み、脳が委縮してしまいます。脳の委縮は身体へ大きな影響を与え、立ったり座ったりといった身体の動きができなくなります。また、会話や食事も困難となり、後期に入ると寝たきりの状態になります。