音楽療法と認知症

認知症の治療は、薬物投与以外にも様々な治療方法が行われます。その中の一つに、音楽療法というものがあります。今回は、音楽療法とその効果についてご紹介します。

 

音楽療法とは

 

音楽には気持ちをリラックスさせたり、気分を向上させたりといった精神面でのコントロール効果があります。これを治療に用いるのが、音楽療法です。

 

音楽療法には、自分で歌を歌ったり楽器を演奏する能動的音楽療法と、音楽を聴くだけの受動的音楽療法の2種類があります。

 

認知症の症状が進んでいないうちは能動的音楽療法、寝たきりなど演奏や歌を歌うのが難しい場合は受動的音楽療法が用いられます。

 

認知症への効果

 

音楽を聴いたり演奏することにより、脳の血行が促進されます。これにより、脳の働きが活性化し、認知症の症状抑制に効果が期待できます。

 

認知症の原因は未だ判明していない部分がありますが、脳への血行が促進されることにより、脳が正常に働くための栄養素が行き届きやすくなり、認知症発症のリスクを減らすこともできます。

 

また、患者が聞いたことのある音楽を用いることで、記憶を刺激することに繋がり、記憶面での回復の可能性が出てきます。

 

能動的音楽療法は、楽器を用いたり歌を歌うことで脳を活性化させ、認知症対策に大きな効果が期待できます。また、脳だけでなく、楽器を演奏することで身体の運動機能低下を予防することができます。

 

歌を歌うことは、認知症の症状の一つである発語不能や嚥下能力の低下を防ぐことができます。このように、音楽療法は認知症に対して、高い効果が期待できる治療法です。