認知症は治らない?

認知症は一度発症してしまうと治らない、というイメージがありますが、早期発見、適切な治療を行えば、治る場合もあります。

 

しかし、治る認知症は限られています。全ての認知症を治す医療は、現在のところ未だ開発されていません。今回は、治る認知症についてご紹介します。

 

正常圧水等症

 

正常圧水頭症とは、脳腫瘍やくも膜下出血といった脳の病気により発症する認知症の一種です。発症する方はお年寄りに多く見られ、日本国内でも約30万人が発症していると言われています。

 

症状としては歩き方が小刻みになり、多くの認知症に見られる徘徊は起こりません。治療法には、脳内に溜まった髄液を排出する手術が行われます。手術により、歩き方や物忘れの改善が期待できます。

 

慢性硬膜下血腫

 

慢性硬膜下血腫は、頭蓋骨の内側で脳を覆う硬膜と脳の間に血が溜まってしまう認知症です。患者の傾向は中高年が多く見られます。血腫により脳が圧迫される状態となるので、言語障害や身体の麻痺、頭痛や嘔吐感が出てきます。

 

治療法は、血腫を取り除く外科手術が主に行われます。術後はほとんどの場合社会復帰が可能となりますが、稀に言語障害や認知症の障害、麻痺が残る場合があります。手術自体もあまり負担の大きなものではなく、順調であれば術後2週間ほどで退院することができます。

 

しかし、慢性硬膜下血腫は再発する可能性があるので、術後も定期的に病院へ通い、適切な診断を受けるようにしましょう。